雨漏りは古い木造住宅に住んでいる方が悩まされるトラブルと考えられますが、実は鉄筋コンクリートの住宅でも起こります。しかも、鉄筋コンクリートの場合は雨漏りによりとても重要な役割をしている骨組みの部分にサビが生じてしまい建築物の強度が低下する可能性が高いです。鉄筋コンクリートというのは、鉄であるが故に錆びやすいためあらゆる方法を駆使して対策をしています。しかし、どのような有効的な手段を講じていたとしても雨漏りにより水分が供給されてしまうと元も子もありません。
実は、サビが発生することによって鋼材は10%のサビで強度が半分にまで低くなってしまうという研究結果もあるほどです。近年では耐震性に優れているとして鉄筋コンクリートが好まれる傾向にありますが、密かに雨漏りが起こっている場合は古い木造住宅よりも耐震性能が低いケースも否定できません。また、最も危険性が高いのは三次被害による漏電でしょう。染み込んだ雨水が天井裏を経由しブレーカーに流れてしまうと、最終的には使用している電気製品にまで到達してしまい漏電になります。
水というのは電気を通す性質があるので、漏電が引き金となり電気が通ることができる筋道ができてしまうと火災に繋がる恐れがあるのです。住宅火災という最悪の事態は免れたとしても、高額な家電などが壊れてしまう危険性は高く、買い替えのために大きな出費をしてしまう事になります。こうした点から変調が無くても雨漏りをしていないか確かめてください。