一戸建てを購入するときのニーズとして、都心に住みたい人や住み慣れた街でずっと住んでいたいというものがあると思います。若年層の方は特に仕事に打ち込む時間を優先したかったり、都心での生活を楽しみたいという人も多いでしょう。賃貸で住み慣れた街で一戸建て住宅を購入したと思ったときであっても、地価が高いことで諦めていることも多いと言えます。地価が高くて購入するには手が出せないときには、借地権を利用する方法があります。
借地権というものの種類には、普通借地権や定期借地権、旧借地権などがあります。借地権とは建物を所有するときに、第三者の土地を借りる権利のことを指します。普通借地権には賃借権と地上権というものがあって、地上権を借りることによってその土地の上に自由に建物を建てたり賃貸に出すことが可能になります。借地権付きのマンションの場合のほとんどは地上権を借りることになりますが、一戸建て住宅の場合では賃借権となっていて地主の許可を得ることで売却や賃貸に出すことが可能です。
契約期間が満了したときに土地を更地にして地主に返却しなければならない権利が、定期借地権になります。一般定期借地権の場合では50年以上の間、借りることができます。借地権を利用して一戸建て住宅を建てる方法は、地価の高い都心部では大きな効果があります。所有権の物件と借地権の物件とでは、販売価格において1000万円から1500万円ほどの差がありますので、一戸建て住宅の購入のために資金が不足している人におすすめのマイホーム取得方法と言って良いでしょう。